暑い夏は貧血には大敵。
信号で立ち止まっているとクラクラ意識が遠くなったり、
もともと苦手な朝もぐったりしやすいですね。
漢方での貧血の体質は、
①血虚証
②気虚下陥証
③陽虚証
④気血両虚証
⑤血瘀証
などに分類されます。
血の不足だけでなく、
血を作り出す働きが弱く、
また、
例えば嚢腫、筋腫、潰瘍、癌、臓器炎症による出血など、
体の何処で血が停滞し血を活血できない状態などがあります。
医学的な貧血とは、
血液中の赤血球量の減少。
それにより、
①酸素が全身に運ばれなくなる。
②酸素欠乏の代償作用として心臓への負担がかかる。
③赤血球減少による目の結膜が白くなる。
一般的な貧血の症状は、
頭痛・めまい・失神・耳鳴り・動悸・疲労倦怠・脱力・動悸・息切れ・頻脈
漢方での貧血による耳鳴りは、
①気虚下陥→疲れると耳が塞がり耳鳴りがする
②血虚→朝など寝起きに悪くなる
③陽虚→朝や体が冷えると悪くなる
④気血両虚→ぐっすり寝ないと悪くなる
⑤血瘀→一日中耳鳴りがとれない
など、
貧血の原因病証を分類することが必要となり、その他の随伴する症状を確認いたします。
漢方では、
血は気が推動する。
気が血を運ぶとされます。
また、
気は体を支える力でもあり、
気が不足すると、
頭や瞼を持ち上げる、体を持ち上げることが辛くなります。
気が不足し、
血が不足し、
血がめぐらない状態では、
貧血症状は頻繁に起こってしまいますね。
特に女性は生理やダイエットなどで、
医学的な貧血の7割を占める鉄性貧血になりやすい。
しかし、
鉄剤の長期服用は、
吐き気・嘔吐・下痢・腸損傷など胃腸障害を引き起こしたり、
肝臓・膵臓・脳に鉄が蓄積され臓器障害の原因となりますので注意が必要です。
漢方においても、
生理による出血は、
血と同時に気が消耗する。
気が不足してしまうと、
出血を統血できず、
生理の出血が止まらない状態「不統血」となることもある。
或いは、
血が不足しているため出血量が少なかったり、生理がなかなか来なかったりしる場合もあります。
日頃から、
血を作り出す働きと、
気を旺盛に保つことが大切です。
どういう原因で、
また貧血症によってどういう症状が現れるかで治療方が変わりますが、
貧血症の方は、
脳内の酸欠状態になりやすいですから、
生理中は特に無理をしないでお過ごし下さい。
鉄性貧血以外の原因となる疾患は、
①再生不良性貧血
②溶血性貧血
③膠原病・悪性腫瘍・腎疾患・肝疾患
などがあります。
溶血性貧血とは、
自己免疫疾患で、骨髄、末梢血での赤血球の破壊亢進が原因となる疾患。
病院での治療と同時に漢方薬治療をすることで、
より早い改善を目指して下さい。
貧血症でお困りの方は、
三鷹の漢方薬局 廣寿堂(こうじゅどう)までご相談ください。
7/23日(日)「食養生で気の流れを改善」漢方的生活セミナーをおこないます。
詳しくはHPをご確認下さい。
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