憂うつで気が重い時には漢方薬が効きます。
向精神薬を常用する前にぜひお試し下さい。
「気」が旺盛快活に動いている時は「元気」があるといいますね。
「気」の動きが悪くなると、
気が重い、気が晴れない、気が落ち込む、
などの状態になりますね。
「気」とは、
体と心が軽やかに快活に動くためのエネルギーです。
そして、
「気」が人の「水液・血」をめぐらせ動かすとともに、
「気」は「水液・血」からの滋養が必要となります。
では、
「うつ」の状態とは?
1.うつだけどまだ元気で食欲もある
2.うつになってから元気もなく食欲もない
あなたはどちらですか?
「不安感・不眠・眠りが浅い・夢をよくみる・焦り感」
などは、
1.2どちらにも共通して現れる症状です。
どちらも、
初期段階での対応で長引かせないことが大切ですね。
1.まだ元気で食欲もある場合
①人間に必要な物質、「水液・血」の消耗が原因
「血の消耗」
疲れ目・目が乾燥して渋る・爪が割れやすい。足がつる・生理が遅れる、量が少ない
「水液の消耗」
耳鳴り・頭が重い・口が乾く・落ち着かない・足腰が疲れやすい・老化
などの症状が伴います。
そして、
②怒りっぽく切れやすい・いらいらじっとしていられないなど、
「水液・血」が熱した「化火」の場合に強く現れます。
③「気」は不足していないけれど流れが滞る「気滞」でも、
いらいら怒りっぽく・落ち着かない・のどがつまるなどの症状となります。
2.元気がなく食欲も低下の場合
④人間が動くための「気」エネルギーの不足
疲れやすい・声に力がない・しゃべりたくない・ねむい・何もやる気がない
そして、
⑤冷えてくる寒がり場合は、
「陽気」体をと心を温めるエネルギーの不足
うつの状態は、
いくつかのパターンが重なって現れる事も多いため、
その原因パターンに合った漢方薬を選び調合する事が大切です。
うつの状態は、
生きている間だには、誰にでも起きるものです。
そして、
それを自力で快復する治癒力も備わっているはずです。
しかし、
現代社会の環境の変化や、生活習慣や、
食生活の偏りにより、
極度の消耗が続いてしまうと、
「うつ」の状態が長引き、繰り返してしまいます。
〈漢方薬処方〉
清心温胆湯【雑病源流犀燭】 黄連温胆湯 合 定心丸の 加味処方
心臓虚損、気血不足による「癲証」(てんしょう)を改善するための漢方薬。
半夏・茯苓・陳皮・白朮・当帰・芍薬・川芎・麦門冬・遠志・人参・竹茹・黄連・枳実・
香附子・菖蒲・甘草
「癲証」(てんしょう)とは、
精神抑うつ
表情が漠然として無表情だったり、
ぶつぶつ独り言が多かったり、
泣いたり笑ったりを繰り返し、
幻想幻覚などが現れることもあり、
食欲は低下し、
話しが通じない、支離滅裂となる。
気と血が不足し、
気が停滞し、水液の流れが滞り塊(痰)となり、
心の精神活動が塞がれてしまった状態。
このように症状が悪化してしまう前に、
日頃から漢方薬で体質改善が大切ですが、
悪化した状態を緩和し、
改善することにも、
漢方薬は、
効果を発揮することが出来ます。
漢方薬は、
体と心を守りながら改善していくことができます。
0コメント