悲しいわけではないのに涙がとまらない。
「漏睛」とは漢方の病名です。
目頭につねに涙やべたべたのめ膿汁が有り、
流れ出る。
慢性涙嚢炎という病気のことになります。
慢性涙嚢(泪嚢)炎とは、
目頭と鼻の間にある涙嚢(泪嚢)に涙を運ぶための鼻涙管があり、
涙は涙嚢にたまります。
目から溢れるものと、鼻水として出る。
この鼻涙(鼻泪)管が閉塞し、
つねに、
目尻に涙がたまったり、
目やにがでたり、
涙が流れてくる。
鼻炎や蓄膿症などによって鼻涙管が詰まりやすく、
また、
細菌の繁殖によって鼻涙管が詰まることが多い。
眼科治療は、
抗生物質の点眼や、鼻涙管の閉塞を針で開けるなどになります。
漢方では、
目の病気ではありますが、
鼻涙管が詰まるのは、
もともとの器官的遺伝でなければ、
他の内臓機能の低下に原因がある。
①心・小腸に日頃から鬱熱がたまっている。
イライラや寝不足、食べ過ぎなどで熱がこもっていると、
風邪などが引きがねとなり、
病邪が心経絡を伝わり、
頭痛・悪寒発熱などが生じとともに、
鼻涙管に及び、
塞がってしまう。
②日頃から辛い物・味の濃い食事が好き。
心・脾に熱がたまり、
目に繋がる気血の流れが滞る。
③腎の水液が不足、或いは気血が不足。
常に涙が出やすくなります!
①と②の病状は、
急に発症したり、
病状が激しかったりしますが、
漢方薬の服用により短気間で治りやすい!
しかし、
何度も繰り返していると、
③の状態へと移り、
腎の水液が不足「腎陰虚証」
腎の気血の不足「腎気血両虚証」となり、
慢性的な状態になってしまいます。
また、
もともと体質的に③の
腎の水液不足「腎陰虚証」であったり、
腎の気血の不足「腎気血両虚証」であったり、
怪我や出血や長期の病気、
動き過ぎ、汗の出し過ぎ、寝不足などを繰り返すなと、
また加齢によっても慢性化の状態となってしまいます。
悲しくもないのに、
常に涙が止まらない方は、
体の中からの改善が大切です。
ご相談ください。→http://www.kouju.jp
0コメント